『在庫管理の魔術』
エリヤフ・ゴールドラット（著）　ダイヤモンド社
（Amazon：https://amzn.to/3MYhTwZ）

インテリア用のファブリックを扱う小売チェーンの店長で、売上不振に悩む主人公が、ショッピングモールの水道管破裂という事故にあい、やむなく在庫を20日分だけ残し、残りを会社の地域倉庫に戻したことをきっかけに、売上、利益、回転率すべての指標が向上し、チェーントップにのし上がっていくというビジネス小説。

■投資収益率がどれくらいかで、どれだけ早く会社が拡大できるかが変わってくる
■本当に必要な在庫は、次に商品が補充されるまでに売れる分だけでいい
■「店に二週間分の在庫しか置かなかったら、商品の陳列棚は半分空になってしまうんじゃないですか」
　「その場合は、他のSKUで埋めればいいのです」

などが気になった記述ですが、「在庫を減らしたはずなのに、売上が伸びる」という一見不可解な現象を分析してみると、そこから意外な事実が見えてくる、なかなか興味深いオススメの一冊です。