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『友情について』(2024.9.19)

『友情について』
キケロー(著) 岩波書店
(Amazon:https://amzn.to/3Xj4u8N

古代ローマの政治家で賢者の誉れ高いラエリウスが、無二の親友であった小スキピオを喪った直後、二人の女婿に語った「友情論」。

■友情が実益を追うのではなく、実益が友情を追うのである
■確かな友は不確かな状況で確かめられる
■友を非難することを喜ぶな、友が非難されても信じるな
■概して友情というものは、才能や年齢がしっかりと固まってから判断すべきものだ
■忠告は苦すぎぬよう、次いで、叱責は侮辱を含まぬよう、心して配慮すべきなのだ
■過ちを犯したことに心を痛めるのでなく、叱られたことを苦にするわけだが、これは反対で、間違いを悲しみ、正されることを喜ぶべきなのだ

などが気になった記述ですが、友情の素晴らしさが理解できるとともに、友情をめぐる諸問題についても考えさせられる一冊です。