『投資家の思考法』
奥野一成（著）　ダイヤモンド社
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農林中金バリューインベストメンツＣＩＯである著者が、豊富な事例をもとに、ビジネスのカギとなるコンセプトを紹介し、投資家の思考法を叩き込んでくれる一冊。気になった記述をいくつか示すと、

■キーエンスが売っているものは、顕微鏡ではなく、プロセスの改善という顧客の満足

■ビジネスの３つの要素

１．付加価値　２．競争優位性　３．長期潮流

■本当に保有企業の経済性に持続性があると評価できるなら、それらのマクロショックによって大きく株価が下落するタイミングはむしろ喜ばしいこと

■事業投資の機会が巨大にある企業は、株主への配当などしません

■「川中」の製造業は意外に儲からない

などですが、途中で投げかけられる質問も投資家思考を鍛えてくれる刺激的なないようで、なかなか勉強になる一冊です。