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『限りある時間の使い方』(2023.11.9)

『限りある時間の使い方』
オリバー・バークマン(著) かんき出版
(Amazon:https://amzn.to/493IxhP

イギリスの全国紙「ガーディアン」の記者として、外国人記者クラブ(FPA)の若手ジャーナリスト賞を受賞した著者が、安っぽい自己啓発や時間管理ノウハウに陥るのではなく、もっと本質的な視点から、人間にとって時間とは何か、どう付き合うべきなのかなど、人生における時間の意味を説いた一冊。気になった記述は、

■忙しさも先延ばしも、結局は怖いことから目をそらすための方便
■「ほかにも価値のある何かを選べたかもしれない」という事実こそが、目の前の選択に意味を与えるのだ
■皮肉なことに、人は後戻りできない状況に置かれたほうが、選択肢があるときよりも幸せになれるというデータがある
■かけがえのない成果を手に入れるためには、たっぷりと時間をかけることが必要なのだ

などですが、限られた時間に多くを詰め込む、という生産性優位の考え方を否定し、どうすれば実りある人生を送れるか、その秘訣が説かれ、時間の使い方を考えさせられる、オススメの一冊です。