『キーエンス解剖　最強企業のメカニズム』
西岡　杏（著）　日経ＢＰ
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営業利益率55％、平均年収約2200万円という驚異の高収益を長年持続している、キーエンスを徹底取材した一冊。気になる記述は、

■キーパーソンの異動先の地域を担当するキーエンス社員とその情報を共有すれば、次の商品の売り込みが容易になる。その異動先が海外だとしても一緒だ
■あるキーエンスＯＢは「外報の記入には暗黙のルールがあった」と話す。そのルールとは「商談から５分以内に書く」だ
■“ニーズの裏のニーズ”を探るコツとしてキーエンスＯＢなどから聞こえてきたのは、「業界全体や、顧客が取り組もうとしている工程全体を見渡して説明すること」だ
■キーエンスは、なぜ在庫を積むのか。それは「直近の利益よりも当日出荷が重要だという絶対的な優先順位があるからだ」とキーエンス社員は解説する

などですが、同社が全社一丸となれるインセンティブ、情報共有、商品開発の仕組み等が明らかにされており、オススメの一冊です。